mint (html file generator) Manual

last update: 2 May 2002

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Part 2 : インストールと実行


インストールと実行



1.1 インストール
  1. アーカイブを展開する
    mintのアーカイブ:mint-0.9.4c.tar.gzを適当なディレクトリに展開します。
    今回は/usr/local/src/以下に展開します。次にディレクトリ/usr/local/src/mint-0.9.4cに移動して下さい。
      % cd /usr/local/src
      % gzip -cd mint-0.9.4c.tar.gz | tar xvf -

      % cd mint-0.9.4c
      % pwd
      /usr/local/src/mint-0.9.4c

  2. 実行ファイルmintの変数に値を設定する
    ディレクトリ/usr/local/src/mint-0.9.4c.tar.gz以下には4つディレクトリと 3つのファイルがあります。
    実行ファイルmintは./bin以下にあります。
      % ls
      CHANGES README bin index.html man lib src
      % cd bin
      % pwd
      /usr/local/src/mint-0.9.4c/bin
      % ls
      mint

    ここで実行ファイルmintについて、以下の変数を各自のシステムにあわせて変更します。
    1. perlのディレクトリ設定
      実行ファイルmintの1行目:perlの処理系のあるディレクトリを 各自のシステムにあわせて変更します。

    2. INCLUDEPATH
      実行ファイルmintの37行目:includeファイルのサーチパスを指定します。 複数ある場合には":"で区切ります。
      $INCLUDEPATH = "/usr/local/src/mint-0.9.4c/lib:$ENV{'HOME'}/.mint/lib:../lib";

      少なくとも、ディレクトリ/usr/local/src/mint-0.9.4c/libは設定して下さい。
      もしくは、ホームディレクトリ以下に"./mint"というディレクトリを作成し、 lib以下をコピーしても結構です。
        % mkdir ~/.mint
        % cp -r /usr/local/src/mint-0.9.4c/lib ~/.mint

      このディレクトリにはいくつかのmintの標準のインクルードファイルが用意されています。
    3. WORKDIR
      実行ファイルmintの41行目:作業ディレクトリを設定します。

      もしも作業ディレクトリが必要でなければ、コメントアウトしても結構です。 その場合には、カレントディレクトリにテンポラリファイルやコンテントファイルを生成します。

      # どちらも可
      
      $WORKDIR = "/tmp";
      
      # $WORKDIR = "/tmp";
           

    4. TimeZone
      実行ファイルmintの43行目:タイムゾーンを設定します。日本本土の場合、"-09:00"です。
      コメントアウトした場合、mintはlocaltime()とgmtime()からタイムゾーンを計算します。
      # どちらも可
      
      $TimeZone = "-09:00";
      
      # $TimeZone = "-09:00";
           

    5. 生成するHTMLファイルのパーミッション設定
      実行ファイルmintの595行目:生成するHTMLファイルのパーミッションを設定します。 デフォルトは644です。
      $define{"htmlpermition"} = "644";          # define{"htmlpermition"}の値
           


  3. 実行ファイルmintを適当なディレクトリにコピーする
    実行ファイルmintを、 パスの張られた適当なディレクトリ:例えば/usr/local/binにコピーして下さい。
      % cp /usr/local/src/mint-0.9.4c/bin/mint /usr/local/bin
      % chmod 555 /usr/local/bin/mint


以上でmintのインストールは完了です。

1.2 実行
基本的に、mintのソースファイルをパラメータとして起動するだけです。
例えば、mintをインストールしたサブディレクトリsrcの中に、 "Manual"というmintのソースファイルがありますが、これは現在読んでいるHTML形式のマニュアルを 生成するためのものです。

以下の手順でマニュアルを新たにする事が出来ます:

    % cd /usr/local/mint-0.9.4c/src
    % mint Manual

ちなみにマニュアルはディレクトリ"/usr/local/mint-0.9.4c/man"以下にあります。

    1.2.1 オプション

    mintは起動時に指定できる7つのオプションがあります。

    1. -v
      オプション"-v"は、mintのバージョン情報を表示します。

    2. -h
      オプション"-h"は、mintのヘルプ情報を表示します。

    3. -m
      オプション"-m"は、mint実行時の詳細な情報を表示するためのものです。

      "-m"オプションを指定すると、mint実行中に、例えば:定義されているマクロ、 生成されたHTMLファイルがどのディレクトリにインストールされているのか、 などといった情報が表示されます。

    4. -g
      オプション"-g"は、mintのソースファイルの文法検査のみ行なうためのオプションです。

      オプション"-g"を指定した場合、HTMLファイル群は生成されません。

    5. -a
      オプション"-a"は、変更の有無に関わらずHTMLファイルを更新します。 (version 0.9.3より)

      version 0.9.2までは、mintはソースファイルに記述されたすべてのHTMLを生成していました。 よって内容的には変更されていないHTMLファイルであってもアップデイトされた 新しいHTMLファイルのように表示されてしまい、不都合がありました。

      version 0.9.3以降、 デフォルトでは新旧のHTMLファイルを比較し、変更があった場合のみHTMLファイルを更新する ようになりました。
      よって、すべてのHTMLファイルを無条件に更新したい場合には、 この"-a"オプションを使ってください。

    6. -t
      オプション"-t"は、mintのソースファイルのテンプレートを標準出力に出力します。
      新しい文書(ソースファイル)を作成する時に便利です。

    7. -p
      オプション"-p"は、 プレーンテキストをmintのソースに変換し、mintのソースファイルを標準出力に出力します。
      LaTeXにおけるplain2のような位置づけのコマンドで、 こちらも新しい文書(ソースファイル)を作成する時に非常に便利です。
    8. -c
      オプション"-c"は、 htmlファイルのfooter部分にcopyrightを表示します。

      copyright表示は、%metaコマンドで定義されたものを表示します。%metaコマンドで定義されていなければこのオプションは無視されます。


    これらのオプションは同時に指定する事もできますが、 オプションの優先順位が高いものひとつだけが実行されます。 オプションの優先順位は"-a", "-m", "-v", "-g", "-p", "-t", "-c", "-h"です。

    例えば、

      % mint -vh Linux

    とした場合、オプション"-v"が"-h"よりも優先されるため、 バージョン番号のみを表示して停止します。

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